工事の概要
ガラスパーティションは、床と天井へチャンネルやフレームを固定し、強化ガラスを納めて採光を保ちながら室内を分けます。安全な穴あけ、ガラス端部の支持、動きを止める納まりは、見た目のデザインと同じくらい重要です。

この工事が向いている場合
リビングとキッチン、書斎、衣装室など、光を通しながら境界をつくりたい場所に向いています。固定パネル、開き戸、引き戸では必要な固定方法と通路幅が異なります。軽く見える仕切りでも、構造と穴あけ条件は省略できません。
ガラス発注前に決めること
位置、安全仕様、穴あけできない範囲を製作前に確定します。
- 間仕切りの位置と高さ、有効通路幅、ドアの開き方向
- 強化ガラスの厚さ、目隠し度、端部加工、ヒートソーク試験の有無
- フレーム色、床と天井のチャンネル、丁番、取手、接続金物
- 床暖房配管と天井内配線を避ける穴あけ禁止範囲
- ガラスの搬入経路、仮置き、端部保護、床養生
見積書で確認すること
安全、搬入、最終調整まで含まれるか、次の質問で確認してください。
- ガラス厚、加工、ヒートソーク試験の有無、フレーム仕様が書かれていますか。
- チャンネル、アンカー、シーリング材、丁番、取手、錠は含まれていますか。
- 穴あけ前に床暖房配管と天井内設備を確認しますか。
- ガラスの搬入、仮置き、床養生は含まれていますか。
- 垂直、揺れ、傷、端部の欠けを検査し、破損時の責任を決めていますか。
現場で確認する順序
ガラスを納めたあとで位置を変えるのは難しく、端部への小さな衝撃も破損につながります。先に穴あけの安全を確認し、支持、固定、ドアの動きまで順に見てください。
- 位置と穴あけ条件を確認

仕上げ床へ間仕切りの中心線を表示し、図面と探知機で床暖房や設備の穴あけ禁止範囲を確認します。ガラスを運び、回転させ、端部を傷めず仮置きできる経路も空けておきます。 - チャンネルとガラスを設置

床と天井のチャンネルを適切な構造部へ固定し、垂直を合わせます。支持ブロックを入れて強化ガラスの端部が金属へ直接触れないようにし、各パネルのかかりと目地幅をそろえます。 - フレームとドアを検査

ドアがある場合は、丁番、取手、錠を調整し、勝手に動かず床へ触れないことを確認します。明るい場所でフレームの揺れ、ガラスの欠けと傷を見て、シーリング材を整え、硬化するまで立ち入りを制限します。
不具合が起きやすい場所

- 間仕切りの揺れと外れ アンカー間隔が広すぎる場合や固定が緩い場合は、フレームが動き、チャンネルにかかるガラスの深さが不足します。
- 振動によるガラス破損 支持ブロックやシーリング材が不足すると、振動時にガラス端部が金属フレームへ当たります。
- 使用中の自然破損 見落とした端部の欠けやガラス内部の欠陥が、設置後に明確な衝撃がなくても全面破損へ進むことがあります。
ガラスが動く場合や接触音がする場合は、見える端へシーリング材を足すだけでなく、アンカー、支持ブロック、フレーム接続を一緒に確認してください。
端部に欠けやひび割れがあるガラスは、そのまま設置または使用しません。ガラス表示と検査結果を記録し、交換を判断します。
工期と残す記録
ガラス工事1か所は、作業員2名で約4〜8時間が目安です。ガラスの大きさと枚数、ドア、搬入、揚重、下地補強で変わります。
基準線と穴あけ禁止範囲、ガラス発注仕様、チャンネルアンカーと垂直、ガラスの端部と表面、外れ止めのシーリング、ドアの作動を記録します。1か月以内に固定の緩みとシーリングの剥離も確認してください。
間仕切り図、現場写真、ガラス見積書があれば、穴あけ位置、ガラス支持、ドア金物を一緒に確認できます。
隣接するドア工事と次の設備工事まで見ると、穴あけと仕上げの順序を整理しやすくなります。
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