工事の概要
防火ドアと室内ドアの設置では、開口部へ枠を固定し、扉、丁番、取手、錠、必要に応じてドアクローザーを取り付けます。最後に仕上げ床と干渉せず開閉できるよう調整します。枠の精度と床の最終高さが決まっていることが、金物調整の前提です。

この工事が必要な場合
枠や扉を交換する場合、室内ドアの意匠を変える場合、防火ドアを更新する場合に必要です。床材の厚さが変わる場合や敷居をなくす場合は、扉を残しても下端のすき間や丁番位置の再調整が必要になることがあります。
枠を固定する前に決めること
完成時の寸法と、日常使用で必要な動きを確定します。
- 開口幅と高さ、壁厚、発注する枠の規格
- 仕上げ床の厚さ、敷居の有無、扉下端に必要なすき間
- 開き方向、家具と通行動線、取手と錠の位置
- 扉と見切り材の材質と色、丁番、錠の仕様
- 防火認定、気密材、ドアクローザーの方向と閉鎖速度
見積書で確認すること
周囲の仕上げ後に最終調整するところまで範囲に入っているか確認してください。
- 枠、扉、見切り材、丁番、取手、錠はすべて含まれていますか。
- 既存ドアの撤去、開口部補修、発泡ウレタンの充填は含まれていますか。
- 扉下端のすき間は仕上げ床の厚さを反映していますか。
- 防火ドアの場合、認定、気密材、ドアクローザーの仕様を確認できますか。
- 床仕上げ後の再調整と、開閉、施錠の検査責任は明記されていますか。
枠と扉の写真、製品見積書があれば、仕上げ床の見込み、すき間、金物の範囲を一緒に確認できます。
現場で確認する順序
枠がまっすぐ立っていなければ、扉と金物だけでは調整しきれません。仕上げ床の基準から枠を設置し、すき間、動き、施錠まで一つの組み合わせとして確認します。
- ドア枠を設置

仕上げ床の厚さと扉下端のすき間を反映して枠を立て、左右の垂直と上枠の水平を合わせます。ビスと発泡ウレタンの施工後にも再測定し、締め付けや膨張で開口部が変形していないか確認します。 - 扉と金物を設置

扉を丁番に掛け、見切り材、取手、錠、必要な場合はドアクローザーを取り付けます。各金物が補強位置に固定され、扉を押し上げなくてもラッチが自然に入るかを見ます。 - 最終調整を行う

いくつかの角度で扉から手を離し、勝手に動かないことを確認します。四周と床のすき間をそろえ、壁や家具に当たらず、こすれる音もなく、最後まで施錠できる状態に調整します。
不具合が起きやすい場所

- 扉の垂れと施錠不良 枠を垂直に合わせず固定すると扉が片側へ下がり、ラッチと受け金物の位置が合わなくなります。
- 仕上げ床へのこすれ 仕上げ床の厚さを含めずに枠を設置すると、フローリングやタイル施工後に扉下端が床へ当たります。
- 扉と枠の衝撃損傷 ドアクローザーの速度が速すぎると、繰り返す衝撃で扉、枠、金物が傷みます。
扉が勝手に動く場合や施錠できない場合は、受け金物を動かす前に、枠の垂直と丁番の垂れを確認してください。
床に当たる場合は、すぐに扉下端を切らず、仕上げ床の基準、丁番の調整範囲、四周のすき間を一緒に見て補修方法を決めます。
工期と残す記録
扉1枚の施工は、大工またはドア工事の作業員1名で約1〜2時間が目安です。既存枠の撤去、開口部補修、重い防火ドア、見切り材の施工で変わります。
開口部と床高さの実測値、開き方向、枠の水平と垂直、発泡ウレタン、扉のすき間、錠とドアクローザーの試験を記録します。仕上げ床の施工後にも下端のすき間を撮影してください。
周辺の開口部も続けて見ると、ドアの種類、見切り材、施工順序を室内全体でそろえやすくなります。
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