この工事で行うこと
間仕切り壁は、床と天井へランナーを固定し、スタッド骨組みにドア開口、吸音材、電気配線、荷重補強を組み込んで両面をボードで閉じる工事です。内部が見えなくなるため、完成後の部屋寸法、ドア形状、設備位置を骨組み段階で合わせます。

検討したいケース
部屋を分ける、ウォークインクローゼット、パントリー、ポケットドア、アーチ、冷蔵庫収納の側壁を作るときに行います。視線を遮るだけなら可動家具やスクリーンも比較し、固定壁によって採光、換気、通路が悪くならないか先に確認してください。
壁の位置を出す前に
部屋の寸法と壁内へ入るものを先に確定します。
- 間仕切りの正確な位置、完成厚み、天井までの高さ
- ドア種類、開口寸法、ポケットドアの収納範囲
- コンセント、スイッチ、通信線、壁掛けテレビの配線と補強
- 隣室への音を減らす吸音材範囲とボード層数
- ドア、棚、家具を支える二重スタッドと合板補強
見積書で確認すること
壁の長さだけでなく、ドア開口と内部材料まで分けて確認します。
- 間仕切りごとの長さ、高さ、完成厚みが記載されていますか。
- ランナーとスタッドの規格、間隔、床と天井への固定が明記されていますか。
- ドア開口両側の二重スタッドと上部補強が含まれていますか。
- 吸音材の種類と充填範囲、ボード層数が記載されていますか。
- 電気と通信、荷重補強、完成後の揺れ検査が含まれていますか。
平面図、骨組み写真、木工見積書があれば、部屋寸法、ドア開口、不足している内部補強を一緒に確認できます。
現場で確認する順序
間仕切りは部屋の境界であり、ドア、家具、設備を支える構造です。完成寸法を先に確認し、二面目を閉じる前に骨組み内部を検査します。
- 骨組み・ドア開口部設置完了

床と天井へ完成壁の線を出し、実際のドア幅、家具奥行、通路幅を確認します。ランナーとスタッドを躯体へ固定して垂直を合わせ、ドア、テレビ、棚の荷重部を二重下地と合板で補強します。 - 吸音材・石こうボード固定完了

片面を閉じた後、電気と通信線を保護管へ固定し、ボックスを完成高さに合わせます。吸音材は押し潰さず隙間なく充填し、反対面の継ぎ目を最初の面とずらして固定します。 - 特注構造物組立完了

アーチ、アクセントボックス、ポケットドア、収納側壁を図面寸法に合わせ、垂直、直角、完成厚みを確認します。ドアと引き出しを実寸で動かし、仕上げ後も通路と家具に干渉しないか検査します。
不具合が起きやすい場所

- 押すと揺れる間仕切り スタッド間隔が広い、またはランナー固定が弱い壁は振動し、仕上げひびにつながります。
- 吸音材が抜けた空洞 ミネラルウールの欠けや隙間があると、空の壁を通して生活音が隣室へ伝わります。
- 補強不足のドア開口 弱い上部材や片側一枚のスタッドは、繰り返す開閉荷重で変形し、枠の隙間を変えます。
- 力が掛かる位置のボード継ぎ目 継ぎ目が一直線に続く、またはドア角へ掛かると、動きが集中して塗装後にひびが出ます。
普通の壁に見えても、間仕切りはドア、家具、設備の荷重を受けます。完成厚み、骨組み間隔、開口、内部補強を別々に確認してください。
墨出し線と完成寸法、ランナーとスタッド、ドアと荷重補強、内部設備、吸音材、ボード継ぎ目、揺れ検査を写真で残します。
工期と残す記録
現場作業の目安は約8〜16時間です。壁の長さと高さ、ドア、アーチ、ポケットドア、吸音材、特注構造で変わり、閉じる前の電気と通信検査にも時間を確保してください。
完成線と厚み、ランナーとスタッド間隔、ドア開口補強、電気と通信、吸音材、合板補強、ボード継ぎ目、最終揺れ検査を記録します。
間仕切り位置は墨出しから始まり、石こうボードとドア施工へ続きます。三つの工程で同じ完成寸法と開口基準を使ってください。