この工事で行うこと
天井木工は、スラブの下へ水平な吊り下地を組み、折り上げ天井、カーテンボックス、段差を作って石こうボードで閉じる工事です。照明、エアコン、換気口、点検口を支える下地も内部に作るため、設備位置と荷重が掛かる場所をボード施工前に確定します。

検討したいケース
折り上げ天井、間接照明、システムエアコン、カーテンボックス、天井段差を新設するときや、既存天井のたわみを直すときに行います。照明器具だけを交換する場合は、天井全体を作り直す前に既存下地と器具まわりの補強を確認してください。
天井を閉じる前に
完成高さと実際の設備寸法を同じ天井図で確定します。
- 各室の完成天井高さと折り上げ、段差の正確な位置
- 照明、室内機、換気口、点検口の実寸と設置位置
- カーテンボックスの深さとレール、電動機器の補強
- 重い照明とエアコン機器を支える独立した合板下地
- 石こうボードの層数と継ぎ目をずらす基準
見積書で確認すること
天井面積と、骨組み、段差、設備開口、荷重補強を分けて確認します。
- 各室の天井面積、折り上げと段差、カーテンボックス長さが記載されていますか。
- 吊り金物と木下地材の種類、間隔、全面の水平検査が含まれていますか。
- 室内機、照明、レール、点検口の補強範囲が示されていますか。
- ボード層数、継ぎ目のずらし、すべての設備開口が記載されていますか。
- 設備位置が変わった場合の再開口と再補強の責任が明確ですか。
天井図、現場写真、木工見積書があれば、段差、設備開口、不足している補強を一緒に確認できます。
現場で確認する順序
天井下地は水平な面を作るだけでなく、そこを通る設備を支えます。先に設備を合わせ、骨組みとボードへ予定外の荷重を掛けない構成にします。
- 資材揚重・工具設定完了

完成天井、折り上げ、段差、カーテンボックスをレーザーで表示します。照明、室内機、換気口、点検口の実寸を重ね、後の点検空間を塞がないか確認し、反った木材と破損したボードを除きます。 - 吊り金物・木下地骨組み設置完了

既存の配管と配線を避け、指定間隔で吊り金物と木下地材を固定し、天井全体の水平を合わせます。重い照明、室内機、カーテンレールには別の合板下地や骨組みを設けます。 - 石こうボード固定・開口完了

ボード層ごとに継ぎ目をずらし、表面紙を破らずにビスを面一で留めます。設備開口を実物と再確認し、側面から光を当ててボードの段差、揺れ、支えのない切断端を確認します。
不具合が起きやすい場所

- 石こうボードだけで支えた機器 独立した補強がないと、天井がたわみ、照明やエアコン部材が荷重で外れるおそれがあります。
- 二層とも同じ位置にある継ぎ目 動きが一本の線へ集中し、パテと塗装後にひび割れとして再び現れます。
- 広すぎる骨組み間隔 中央を支えられないボードは、時間が経つと木下地の間で下がります。
- 大きすぎる照明開口 大きな穴や近接した穴がボードの強度を落とし、器具まわりの割れとたわみにつながります。
ボード面が平らに見えても、内部の骨組みと補強が十分とは限りません。閉じる前に間隔、水平、荷重部の下地を確認して写真を残します。
天井図と完成高さ、骨組み材と間隔、補強写真、ボード層と継ぎ目、開口寸法、最終水平検査を保管してください。
工期と残す記録
現場作業の目安は約16〜24時間です。折り上げと段差の数、エアコン機器、照明開口、補強範囲で変わり、電気配線とエアコン先行配管の位置が決まる前には始めないでください。
部屋ごとの天井高さと面積、骨組み材と間隔、設備図、荷重補強、ボード層と継ぎ目、開口寸法、水平検査を記録します。
天井木工は配線とエアコン配管を隠し、石こうボード仕上げへ続きます。前後の工程で同じ設備配置を使ってください。
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