この工事で行うこと
重い強化ガラスを仕上がった浴室タイルへ固定し、扉とヒンジを調整してシャワー水が外へ広がる範囲を抑える工程です。ガラス端部は衝撃に弱く、穴あけ位置には防水層や配管があるため、製作前に完成寸法と固定位置を確定します。

検討したいケース
固定ガラスで洗面側への水跳ねを減らす場合や、扉を加えて独立したシャワー空間を作る場合に行います。狭い浴室ではガラスを増やす前に、実際の出入口幅、体を回す空間、扉の動きを測ってください。
製作前に決めること
安全に出入りできる空間を先に決め、その後でガラスと金物を選びます。
- 固定パーティションか扉付きブースか、毎日使える有効出入口幅
- 扉の開く方向と、便器、洗面台、収納、壁との余地
- ガラス厚さと強化表示、透明か目隠しか、金物の色
- 下部水切り、棚の荷重、シーリング硬化まで浴室を空ける時間
見積書で確認すること
ガラス面積だけでなく、安全を支える金物、穴あけ、運搬、シールを確認します。
- ガラス寸法、厚さ、強化処理、端部加工が明記されていますか。
- チャンネル、ヒンジ、取っ手、水切り、棚の製品が含まれていますか。
- 壁内設備の確認と、二人での運搬と設置が含まれていますか。
- 扉調整、揺れ、水跳ね、連続したシールの検査が含まれていますか。
浴室全体の写真、ブース図面、見積書があれば、出入口幅、扉干渉、ガラス固定、水切りの範囲を一緒に確認できます。
現場で確認する順序
製作前に寸法を確定し、設置後は扉の動きと水の流れを分けて試します。
- ガラス・穴あけ基準確認完了

完成したタイル面から幅と高さを測り、扉が動く範囲を表示します。穴あけ線の裏にシャワー配管がないか確認し、ガラスを立てたまま安全に運び、向きを変えられる経路を空けます。 - ガラス・ヒンジ・棚設置完了

チャンネルを垂直かつ水平に固定し、適切な受け材を置いて二人でガラスを納めます。扉が周囲の器具へ当たらないようにヒンジと取っ手を調整し、棚は荷重を受けられる壁へ固定します。 - 水切り・開閉検査完了

扉を繰り返し動かし、途中で離しても自然に流れず壁へ当たらないことを確認します。ガラスの揺れを見た後、壁際と下部水切りを連続してシールし、水を流して出入口と床への漏れ方を確認します。
不具合が起きやすい場所

- 水切りの下へ回るシャワー水 下部シールが薄い場合や途中で切れる場合、水がタイル目地へ入り、ブース外の水たまりとカビにつながります。
- チャンネル内で動くガラス 固定とガラス受けが弱い場合、扉を動かすたびにパーティション全体が揺れ、外れる危険があります。
- 周囲の器具へ流れる扉 ガラスが垂直でない場合やヒンジ張力が合わない場合、扉が自然に動いて壁や衛生器具へ当たります。
- 荷重で抜ける棚 タイル面だけへ弱く固定した棚は、重いボトルを載せるとアンカーごと抜け、ガラスや器具を傷めます。
シャワーブースは水跳ねを抑えるもので、浴室の防水層ではありません。シールが健全でも床勾配が外側へ向くと出入口から水が出るため、排水方向も確認してください。
ガラス寸法と強化表示、穴あけ、チャンネルとヒンジの固定、扉の隙間、完成したシール、水を流した後の床を記録します。
工期と残す記録
目安は約2〜4時間で、施工者と補助者が一緒にガラスを扱います。シーリング材が完全に硬化する前は、シャワーを使ったり扉を強く動かしたりしないでください。
ガラス寸法、厚さ、強化表示、金物製品、穴あけ位置、チャンネルとヒンジの固定、施工完了時刻、使用開始時刻を保管します。
ブースは床タイル完成後に設置します。水栓と浴室収納も同じ動線と排水方向で確認してください。