ディープティール読書椅子と線形プランターのミニマルバルコニー
バルコニー (Minimal)
長い集合住宅のバルコニーは、窓下の低いプランターと、奥の端に置いた一脚のディープティールの読書椅子で整えています。クールホワイトの壁とコンクリートグレーの床を空けておくことで、ユーカリグリーンと椅子の色が狭い空間に無理なく奥行きを加えます。
色構成
まず、この空間を形づくる色の組み合わせから整理します。
基調色#ECEFED
補助色#777C7E
差し色#0E535B
ムード
全体の雰囲気は、次の言葉で表せます。
ミニマル落ち着きカラフル
空間プロファイル
家具の配置、光、動線は次のように構成されています。
- 空間バルコニー
- 配置軸リビングの引き違い戸から窓沿いに伸びる長い軸が、奥の読書椅子へ収束する。
- 視線の中心奥に置いたディープティールの読書椅子と、その横の浅い本棚。
- 光の条件長い窓からの自然光がグレーの床と葉を均一に照らし、壁のスポットが椅子の使用範囲を補う。
- 主な面クールホワイトのマットな壁・天井、コンクリートグレーのポーセリン、ディープティールの布、ユーカリグリーンの植栽。
- 家具の密度窓下の低い植栽の列と奥の椅子だけを置いた低密度の構成。
- 動線の余白引き戸から奥まで中央の軸を空け、植栽と椅子が動線をふさがない。
再現の要点
似た雰囲気をつくるときは、次のポイントを押さえておきましょう。
- 窓下に低いプランターを連続させ、奥に椅子を置く。低い反復の線と一つの停止点で、長い比率を意図的に整える。
- ディープティールの読書椅子を一脚だけ目的地として残し、家具を並べた場所ではなく、ひとりで過ごす小さな居場所にする。
- 植栽は街の景色を隠さない高さに抑え、繰り返す葉のリズムでグレーの床と白い壁をやわらげる。
- 大きな面はクールホワイトとコンクリートグレーで保ち、ティールとグリーンを小さな色点に絞って、奥行きと余白を両立する。
自宅への取り入れ方
ご自身の空間に取り入れる際の条件と、この雰囲気をつくる素材もまとめています。
- 確認する条件
- 椅子とプランターを向かい合わせる幅がない場合。
- 調整の方向
- プランターを浅くし、椅子を奥の壁へ寄せる。引き戸前で方向転換できるスペースを先に確保する。
- 確認する条件
- プランターが窓の取っ手、排水口、掃除の動線をふさぐ場合。
- 調整の方向
- 開閉する窓や排水口の前だけモジュールを分けるか低くし、植栽の連続感と点検性を両立する。
- 確認する条件
- 窓面の結露や冷気が強い場合。
- 調整の方向
- 椅子をガラスから離し、プランター下に通気の隙間を設ける。家具と植栽を冷たい面に密着させない。
- 確認する条件
- 植栽に自然光が足りない場合。
- 調整の方向
- 窓枠に小さくまぶしさの少ない補助光を加える。椅子の壁スポットより目立たない色温度と照射範囲にする。
ムードボード
この雰囲気をつくる素材と仕上げを、部位ごとに整理しました。
壁・天井
- 素材の種類
- マット塗装
- 色・トーン
- クールホワイト #ECEFED
- 質感・仕上げ
- なめらかなマット
- 役割
- 長いバルコニーを広く見せ、植栽と椅子を受ける空の背景。
- 確認すること
- グレーの床と並べたとき青みが強く出ず、昼光の下で葉色をくすませないか確認する。
バルコニー床
- 素材の種類
- ポーセリンタイル
- 色・トーン
- コンクリートグレー #777C7E
- 質感・仕上げ
- 細かな粒子感のマット
- 役割
- 扉から奥へ続く長い動線と、低い植栽の列を受ける連続面。
- 確認すること
- 雨の日の滑りを管理でき、葉と椅子が沈まない明度か確認する。
読書椅子
- 素材の種類
- ウール混ファブリック
- 色・トーン
- ディープティール #0E535B
- 質感・仕上げ
- 密度のあるマットな織り
- 役割
- 長い軸の奥で視線を止める唯一の座席の焦点。
- 確認すること
- 窓からの光で黒くつぶれず、背・肘掛け・座面が実際に使えるか確認する。
窓下
- 素材の種類
- 粉体塗装金属プランター
- 色・トーン
- ライトグレー #8D9690
- 質感・仕上げ
- 粉体塗装のマット
- 役割
- 窓を隠さず、植栽を低い一列にまとめて長さを強調する。
- 確認すること
- 深さ、分割、排水、窓の取っ手と床排水口の点検性を確認する。
線形プランター
- 素材の種類
- 室内植栽
- 色・トーン
- ユーカリグリーン #60806A
- 質感・仕上げ
- 小さな葉の自然な質感
- 役割
- クールな建築の土台に控えめな生命感と反復のリズムを加える。
- 確認すること
- 管理しやすい葉量を選び、窓を覆ったり椅子の視界を奪ったりしないか確認する。
似た雰囲気を比べたいときは、下の空間も見てみましょう。色や家具の組み合わせの違いを確認できます。


