工事の概要
窓とサッシの交換では、既存の窓を撤去した開口部に新しいフレームと窓障子を納め、周囲の断熱、気密、防水をつくり直します。製品の性能だけでなく、開口部の実測、フレームの精度、外側のシーリング、最後の開閉試験がそろって初めて、雨水とすきま風を防げます。

この工事が必要な場合
結露、すきま風、漏水、騒音、金物の不具合が繰り返す場合や、バルコニー改修に伴って窓を替える場合に検討します。ただし原因が外側のシーリングや周辺壁のひび割れだけなら、全面交換ではなく部分補修で済むことがあります。先に水や風の経路を分けて確認してください。
発注前に決めること
製品仕様と同時に、納まりと施工条件まで確定します。
- 開口幅と高さの複数箇所の実測値、対角寸法、壁厚、実際の発注寸法
- 窓形式、開き方、ガラス構成、フレーム色、金物、網戸
- 手すり、室外機、排水勾配、既存の漏水跡を処理する範囲
- 外部用シーリング材、プライマー、発泡ウレタン、パッキン材、固定金物
- 搬入と揚重の経路、落下物対策、雨天や強風時の中止基準
見積書で確認すること
窓本体だけでなく、開口部を仕上げて性能を確認するところまで含まれるか質問してください。
- 窓の製品名、ガラス構成、金物、網戸の仕様が書かれていますか。
- 既存窓の撤去と搬出、開口部の補修は含まれていますか。
- フレーム固定、発泡ウレタン充填、内外のシーリング範囲が分かれていますか。
- 揚重機材、共用部の養生、高所作業の安全対策は含まれていますか。
- 開閉、すきま風、散水試験と、不合格時の補修責任は明記されていますか。
現場で確認する順序
フレームを固定したあとでは、開口部の誤差や周囲のすき間を直しにくくなります。固定前の形状確認から気密、散水試験まで、各段階で次へ進める状態かを見てください。
- 開口部を準備

既存フレームとシーリング材を撤去したら、幅と高さを複数箇所で測り、対角寸法と壁厚を確認します。欠けた角や湿った下地を残したまま新しいフレームを入れず、先に補修範囲を決めます。 - フレームを設置・固定

フレームをパッキン材で支持し、レーザーや水平器で水平、垂直、ねじれを合わせます。金物を締めるたびに対角寸法を測り、固定力でフレームが内側へ変形していないか確認します。 - 断熱・気密を施工

フレームと壁のすき間は、発泡ウレタンを分けて充填し、膨張による変形を防ぎます。外側の防水層と室内側の気密層を隅と下端まで連続させ、排水経路は塞がないようにします。 - 窓障子とガラスを組み立て
不具合が起きやすい場所

- フレーム変形と開閉不良 発泡ウレタンを一度に入れすぎたり、固定力が偏ったりするとフレームが曲がり、窓障子が引っ掛かります。
- 窓まわりの漏水 外側の目地が途切れている場合や、下地処理と材料選定が合わない場合は、雨水がフレームの裏側へ回ります。
- すきま風と結露 フレームのずれ、断熱材の不足、気密材の片当たりがあると冷気が入り、室内側の表面温度も下がります。
窓障子が引っ掛かる場合や錠が合わない場合は、金物だけを無理に動かさず、フレームの水平、垂直、対角寸法から確認してください。
漏水とすきま風は、窓本体、周囲のシーリング、発泡ウレタン、隣接する壁のひび割れから生じます。経路を分けて調べてから補修範囲を決めます。
工期と残す記録
開口部1か所の窓工事は、作業員2名で約8〜16時間が目安です。大きさ、数量、揚重、開口部補修、天候で変わるため、撤去、取付、シーリング、検査の時間を分けて確認してください。
発注仕様と実測値、固定前後の水平と垂直、発泡ウレタン、外側シーリング、ガラス表示、金物、開閉とすきま風、散水試験を記録します。施工後1か月以内にシーリングの収縮や剥離も確認してください。
実測表、開口部の写真、窓の見積書があれば、発注寸法と固定、気密、散水試験の範囲を一緒に確認できます。
撤去後の開口部と隣接するドア工事を見ると、窓まわりの施工順序を整理しやすくなります。
この情報は役立ちましたか?


