この工事で行うこと
特殊塗装は、バルコニーの弾性塗料、金属ドアのエナメル、色を分けた壁、木部のステインとニスなど、一般的な水性壁面塗装とは異なる仕上げを扱います。同じ工事名でも、下地、プライマー、希釈、膜厚、乾燥、換気の条件は製品ごとに違います。

検討したいケース
バルコニーの弾性仕上げ、玄関金属ドアのエナメル、二色に分けるポイント壁、木目を生かすステインとニスに使います。単純な室内の色替えなら一般塗装で足りることがあります。湿ったバルコニーでは、結露や漏水を直してから仕上げを選んでください。
施工部位ごとに決めること
異なる特殊塗料を一つの塗装仕様としてまとめないでください。
- 弾性塗料、エナメル、二色塗装、ステイン、ニスの製品と色
- 既存のひび割れ、湿気、さび、木材の吸い込みと必要なプライマー
- メーカー指定の塗布回数、膜厚、希釈、各層の乾燥時間
- 色の境界位置、木材の研磨番手、実材サンプルの承認
- 溶剤系塗料を使う場所の換気、火気管理、雨への養生
見積書で確認すること
面積より先に、下地処理と塗布条件が製品別に分かれているかを確認します。
- 部位ごとの製品、色、プライマー、塗布回数が記載されていますか。
- 弾性塗料のひび割れ補修、指定膜厚、乾燥待ちが含まれていますか。
- 二色境界の位置、マスキング、境目補修が含まれていますか。
- 木材研磨、吸い込みサンプル、ステインとニスの間隔が含まれていますか。
- エナメルの希釈と道具、換気、火気管理、最終光沢検査がありますか。
現場で確認する順序
サンプル承認から完成検査まで製品を混同せず、仕上げごとの基準で確認します。
- 塗料・サンプル基準確認完了

施工部位ごとに製品説明書を読み、下地、プライマー、乾燥時間を確認します。二色境界と実際の木材で作ったステインサンプルを承認し、溶剤系塗料の前に換気と火気管理を整えます。 - 特殊塗装施工完了

弾性塗料は指定膜厚になるよう数回に分け、エナメルと二色塗装は均一な塗膜と境界を保ちます。木材は整えた木目に沿ってステインとニスを塗り、一部だけを濃くしません。 - 境界・乾燥状態検査完了

各塗膜が指定時間まで乾いた後、弾性塗料の厚さ、二色境界、木材の吸い込み色、エナメル光沢を別々に確認します。不足部分は同じ製品体系で補修します。
不具合が起きやすい場所

- 再び現れるひび割れ 弾性塗料は構造ひび割れを直す材料ではありません。動きや水分を解決せず、膜厚も不足すると線が再び現れます。
- にじんだ二色境界 マスキング端の圧着不足では塗料が下へ入り、外す時期が遅いと硬化した塗膜まで破れます。
- むらのある木部ステイン 研磨番手がそろわず吸い込みサンプルもないと、同じ木材でも場所ごとに色の入り方が変わります。
- まだらに見えるエナメル 希釈率、ローラー圧、膜厚が区間ごとに変わると、金属面の色と光沢が不均一に反射します。
すべての特殊塗装を同じ方法で補修しないでください。下地、プライマー、膜厚、乾燥のどこで条件が外れたかを分けて確認します。
製品説明書とロット、下地補修、承認サンプル、各回の施工と乾燥時刻、色境界、光沢、吸い込み色の写真を残してください。
工期と残す記録
現場作業の目安は約4〜8時間ですが、弾性塗料とニスは作業後も乾燥と硬化が続きます。複数製品を使う場合は、最も時間がかかる仕様に合わせて次工程と入室時点を決めます。
部位ごとの製品、プライマー、ロット、下地、サンプル色、希釈率、各塗膜の施工と乾燥、二色境界、木部吸い込み、エナメル光沢を記録します。
製品説明書、サンプル、現場写真、見積書があれば、部位ごとの仕上げを分け、不足しているプライマーと乾燥条件を確認できます。
特殊塗装は一般塗装と下地を共有する一方、ドアや家具には化粧フィルムが向くこともあります。表面と使用環境ごとに選び分けてください。
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